【漫画】選択のトキ の評価と感想

30's

みなさんこんにちはKENTです。

 

友達と彼女のどちらが大切かという話はよく聞きますが、どちらになってほしいか聞かれることはないと思います。

友達から彼女になることはあっても、彼女から友達になるという事例が少ないことこそがその最たる理由であると思います。

つまりは、まずは友達になることが最良な案ということは容易に理解できます。

 

そんな出オチ作品のレビューがここにはあります。

それでは早速紹介していきます。

 

タイトル:選択のトキ

作者:群千キリ

巻数:全3巻

連載誌:ジャンプスクエア

 

あらすじ

「さみしいなら、トキを選べばいいって思ったんだよ」

光晴が高二の夏休みに出会ったのは、性別を持たない宇宙人・トキ。なりたい性別を選べるトキは、光晴の決めた方になるという。

選択を託された光晴が、本当に望むのは?

 

ストーリー(5点)

どうしてそのような「選択」になるのか、その動機付けが明確になされておらず、「選択のトキ」というタイトルであるからにはそこにフォーカスした作品にすべきだった。

また、ひとつひとつの物語の作りこみも浅いように感じた。

 

作画(12点)

作画というよりはデザイン性に優れており、中性的な見た目はもちろん、宇宙人に帽子をかぶせてみたり、意外なデザインが多く存在した。

透明感のある作画で、無垢な宇宙人とのバランスが非常に良かった。

 

独創性(8点)

性別を決めるために宇宙からやってきたという設定は非常に興味深い。

ただ、それ以外の設定が非常に曖昧でご都合主義であるため、せっかくの設定を活かしきれていないのが残念。

 

キャラクター(6点)

友達として男を選ぶか、彼女として女を選ぶか。

その選択肢を主人公に提示するためだけに生まれたようなキャラが多く、感情移入できるキャラというよりは、主人公になんとか感情移入させるためのキャラという感じが残念だった。

 

影響力(3点)

黄金期のジャンプスクエアで連載されていたということで多少なりとも知名度はあったかもしれないが、それでも打ち切り作品が持つ影響力は非常に乏しい。

知る人ぞ知るどころか、知る人がいない作品。

 

総評

今回紹介した「選択のトキ」の総得点は34点でした。

デビュー作であり、黄金期のジャンプスクエアということで早々の打ち切りとなってしまいましたが、かなり尖った設定で非常に興味深かった作品です。

ただ、どうにでも動かせる万能な設定は、時に自分の首を絞めるということを学ぶことができる作品でもありました。

 

同作者は他にも作品を出しているようなので、作者の成長も含めてぜひ読んでみたいです。

そして、読み次第レビューしていこうと思いますのでお楽しみにしていて下さい。

それではまた次の作品でお会いしましょう。

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