みなさんこんにちは、KENTです。
普段お酒を飲まない人でも、年末年始には飲んだという方も多いのではないでしょうか。
お酒は飲んでも、飲まれるなとはよく言いますが、街に出ればお酒に飲まれ、ゾンビのように歩く人をよく見かけました。
今回紹介するのは、そんなゾンビ作品です。
とは言っても、お酒でゾンビのようになっている人の話ではなく、よくあるゾンビ・パニックホラー作品です。
当サイトでは2作品目となるゾンビものですが、今回紹介する作品は日本のゾンビ作品の中でも最も有名と言って過言でない作品です。
ゾンビ作品の金字塔が読みたい。
そんな方の助けになれるレビューがここにはあります。
ではさっそくご紹介していきます。
タイトル:アイアムアヒーロー
作者:花沢健吾
巻数:全22巻
連載誌:ビッグコミックスピリッツ
あらすじ
主人公の鈴木英雄は35歳の冴えない漫画家。ネームを描いては持込を続ける日々の、唯一の救いは恋人である黒川徹子の存在。
ある日、全国的に「嚙み付き事件」が多発する。奇妙な報道が立て続けになされ、ZQNといわれるゾンビのような感染者たちが町中にあふれていくなか、とうとう英雄の周りにも犠牲者が現れる。
ストーリー(12点)
ウォーキングデッドの様なよくあるゾンビ作品という感じで、特に後半の失速は残念だった。
それでも、作品のタイトルが「I am Hero」ではなく、「I am a Hero」であることの意味をすごく感じ取ることのできる作品で、誰でもいいわけではなく、この主人公であったからこそこのストーリー展開になったということが伝わってきて良かった。
ただ物語のテーマから考えると、別にゾンビ作品である必要性は感じられなかった。
作画(14点)
独特ではあるものの全体的にキレイで、ゾンビ作品だが変にグロ過ぎず非常に見やすかった。また、ゾンビよりも人間の方が不気味に描かれていたのも、この作品の伝えたいことにマッチしていて良かった。
ただ、全体的に冴えない登場人物が多く、あまり記憶に残らないデザインが多かったのが少し残念ではあった。
銃はマジで細かくて上手い。
独創性(11点)
上記した様に、よくあるゾンビ作品といった感じで、しかもそのゾンビに実はあまりフォーカスが当たっていないというのが残念だった。
ゾンビへの恐怖や、人間の愚かさを描く作品ではないため、ありきたりなゾンビ作品の展開なのに実は主人公ひとりの内面についてだけ描かれているのは珍しいとも思った。
キャラクター(13点)
これ程までに主人公に感情移入できない作品も珍しいというほど、主人公らしくなかった。もし感情移入できてしまったのなら、それはきっと漫画を読む様な精神状態ではないのかと思ってしまうほどに。
ゾンビ作品である必要性の無さと共に、登場人物の冴えなさも彼らである必要性の無さを露呈する結果となってしまった。
ただ、それでも良かったのかと思えるほどテーマのわかりやすい作品だった。
影響力(14点)
映画化され一般的にもよく知られたゾンビ作品であるが、知られれば知られるだけよくあるゾンビ作品という評価から抜け出せない作品でもある。
ゾンビ作品の金字塔と言える作品ではあるものの、やはりゾンビというワードが大衆人気を呼びにくいので、テーマがはっきりしているのならもう少し万人ウケする設定で展開しても良いのかなと思った。
総評
今回紹介した「アイアムアヒーロー」の総得点は64点でした。
ゾンビ作品なのに、ゾンビ作品としての評価がほとんどないレビューとなりましたが、それこそがこの作品の評価ポイントだと思っています。
この作品が「ゾンビ◯◯」の様なタイトルだったらかなり残念な作品だったかもしれません。
最終的にどんなカテゴリーに含まれるかは別として、これからもゾンビ作品と呼ばれる漫画を読んでレビューを書いていこうと思います。
それでは、次の作品もお楽しみに。
コメント
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