【漫画】ダイヤのA の評価と感想

80's

みなさんこんにちはKENTです。

 

高校野球は好きですか?

私自身、野球部ではありませんでしたが野球の強豪校に通っていましたし、昔から春休みや夏休みには何かと高校野球を見ていたので好きと言っても過言ではないと思います。

そして何よりも大学生のとき甲子園でアルバイトをしていました。

高校、大学通して、母校を甲子園で見届けることはできませんでしたが、何かと関りがあるあたり、運命のようなものを感じさせます。

 

そんな叶わなかった甲子園で輝く姿を見ることができる作品のレビューがここにはあります。

それでは早速紹介していきます。

 

タイトル:ダイヤのA

作者:寺嶋裕二

巻数:全47巻

連載誌:週刊少年マガジン

 

あらすじ

統合により廃校が決まった母校・赤城中学(長野)の名を残すため野球好きの少年・沢村栄純は同級生たちと共に中学制覇を目指す。だが、沢村の暴投により一回戦敗退が決まる。その試合をたまたま見に来ていた高校野球の西東京地区名門・青道高校のスカウト高島礼は沢村の持つ天性の素質を見抜き、彼をスポーツ推薦枠で招き入れたいと申し出る。

青道高校を見学に訪れた沢村は天才捕手・御幸一也と出会い、地元の仲間たちからも強く後押しされ上京を決意する。

 

マガジンにおける野球漫画の最高傑作と称され、累計発行部数は4000万部を超える名作を各項目に分けて評価していきます。

 

ストーリー(18点)

1年間という期間を全47巻使いしっかりと描き上げたことで、重厚なストーリーとなり、Act2に繋がる最高の展開で幕を閉じた。

昨今の高校野球ブームの影響か、はたまた「熱闘甲子園」なるものの影響か、3年生最後の夏というものへの思い入れが強くなりすぎてしまい、3年生卒業後は虚無感に苛まれることとなってしまった。

それでも、結局そこから盛り返しておもろい。

 

作画(14点)

非常にわかりやすい作画。

というのも、やはり漫画なので高校野球といっても髪型は自由であることが多いが、それでも帽子やヘルメットをかぶっているシーンが多く、見分けがつきにくくなってしまいがちな中で、しっかり個々を描き分けられていたのは素晴らしかった。

SFやファンタジーと違い、存在するものを描いていくことが多いので評価が難しいが、全体的に丁寧でとてつもなく上手いというわけではないが、別段下手ということもなくいい作画だった。

 

独創性(16点)

弱小校や決して強豪校ではない学校に入学して、主人公と共に成長していき強豪校に勝っていくというのが基本線であったのに、強豪校に入学し、仲間とのポジション争いという点で熱量を持たせていくのは非常に興味深かった。

また、主人公が変則サウスポーなのも独特で良かった。

 

キャラクター(18点)

強豪校で部員数もそこそこいるものの、レギュラークラスに絞ってフォーカスを当てたことで、一人一人の背景をしっかり描けていたので感情移入がしやすかった。

また、チームスポーツには欠かせない、様々な性格のキャラが登場したことも厚みを持たせるうえで重要だった。

 

影響力(18点)

近年の野球漫画において「MAJOR」と双璧をなす作品で、球児たちにもたらした影響力は計り知れない。

アニメも3期にわたって放送され、舞台やゲーム化もされるなど、野球ファンだけでなく大衆に人気の作品となった。

 

総評

今回紹介した「ダイヤのA」の総得点は84点でした。

現在、野球界には「大谷翔平」という漫画のような選手が出てきてしまったことで、むしろ「ダイヤのA」はリアルすぎる作品かもしれないが、そのリアルさこそがこの作品の神髄であり、球児たちはみな誰かしらのキャラクターに自分を重ね、その選手のようになりたいと成長していくことこそが、次の大谷翔平を生み出すことに繋がっているのかもしれないと心から思います。

日本の国技であり、国内で最も人気のスポーツと言っても過言ではないですが、昨今のサッカーの盛り上がりや、試合時間の長さから野球離れなるものも起きてきている状況で、やはり漫画が人気の維持に一役買っているのは言うまでもありません。

続編であるAct2も読んで、改めて野球の面白さを感じながらレビューしていこうと思います。

それではまた次の作品でお会いしましょう。

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