みなさんこんにちはKENTです。
世の中には美味しいもの、美味しそうなものが無限にあります。
繁華街の近くに住んでいる身としては日々欲望にかられる毎日ですが、
今回紹介する作品は、そんな欲望に対して忠実で
常に美味なるものを求めて探求する時代のお話です。
みなさんの助けになれるレビューがここにはあります。
それでは早速ご紹介していきます。
タイトル:トリコ
作者:島袋光年
巻数:全43巻
連載誌:週刊少年ジャンプ
あらすじ
世は「美食」が世界的流行となっているグルメ時代。
ホテルグルメの若き料理長小松は、人生のフルコース完成を夢見る美食屋トリコにガララワニの捕獲を依頼する。トリコの捕獲に同行した小松はその姿に感動し、以降トリコとその仲間の狩りに同伴することに。
しかし、そんな彼らに世界中の食材の独占をもくろむ組織、美食會が襲い掛かる。
ストーリー(14点)
フルコースを揃えるという目的のもと冒険が始まり、テンポよく食材を集めている間はワクワクして非常に楽しめた。
しかし、後半は敵との戦闘シーンが多くなり、更には強さのインフレがひどく、グルメ界編に関しては正直つまらなかった。
作画(12点)
特別うまいとは思わないが、戦闘シーンなどは迫力があり、ギャグの絵に関しては流石というようなレベルだった。
また、実際には存在しない食べ物であってもとてもおいしそうに見えるのは画力のなせる業であり、読者からのイラストも完全に自分の作品へと昇華していた。
ただ、女の子のキャラは全然可愛くない。
独創性(16点)
グルメ漫画というのは数多く存在するものの、意外にもグルメバトルというのは新鮮だった。
また、未知の食材を手に入れ、それを調理し、そしてそれを食すことで自らを強化していき、更なる食材を探しに行くという設定は非常にわかりやすく面白かった。
ただ、後半は食材がただ単に強化アイテムとしてしか機能していなかったのが残念だった。
キャラクター(17点)
ゴリゴリの筋肉キャラで、技もパンチ主体の分かり易い主人公の設定は非常に良かった。
魅力的で個性的なキャラが多く、個々にしっかりとスポットが当たっており、推しキャラが被りにくい作品であるといえる。
小松は本当にいいキャラ。
影響力(16点)
ジャンプの看板作品のひとつとして、かつてはデジモンやドラゴンボールが放送されていた日曜9時の枠でアニメが放送されるほど人気を博した作品。
そのこともあって歴代でもトップ層の漫画として君臨し、ゲームやカードゲームだけにとどまらず、様々なグッズも販売されるなど大衆にもかなり認知された。
正直、小中学生はみんな好き。
総評
今回紹介した「トリコ」の総得点は75点でした。
「世紀末リーダー伝たけし!」で名をはせた島袋先生がジャンプで当てた2作品目ということもあって非常に期待された中、期待以上の作品を作り上げたことはとんでもないこと。
私は、作者と作品は同居させて考えてはいけないと思っているので、どんな人間であろうと作品は正当に評価されるべきだし、2度日の目を浴びることが出来るのはたぐいまれな才能と、それを証明する努力でしかないと思いました。
島袋先生は他にもいくつか作品がありますので、読み次第レビューを書いていこうと思います。
みなさんが漫画を手に取るきっかけとなれますように。
それでは、次の作品でお会いしましょう。
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