【漫画】恋心は解離する の評価と感想

60‘s

みなさんこんにちはKENTです。

 

本心とはなかなか言い出せないものです。

電車で座席の前にお年寄りがいるとき、教室でいじめられている子がいるとき、何か言いだしたくてもなぜか少し難しい。

そんな時、誰かが代わりに言ってくれると気が楽になります。

 

恋心はそれの最たるもので、この感情を誰かに伝えてくれたらいいのにと切に思うものです。

 

この作品は、そんな感情と解離性同一性障害を組みわせた至高の作品です。

みなさんの助けとなれるレビューがここにはあります。

それでは早速紹介していきます。

 

タイトル:恋心は解離する

作者:たけみつ

巻数:全1巻

 

あらすじ

「ボクは…空のフミ君への恋心が解離して生まれた人格だよ?」疎遠気味の幼馴染は、自分を解離性性同一性症ーー多重人格だと語る。好意の欠片も見せない、表の人格の「空」。行き過ぎた行為を見せる裏の人格「雨」。二つの人格は、徐々に影響しあいーー。

 

ストーリー(20点)

ラブコメというにはコメディ要素は少なく、その分シリアスよりの純粋な恋愛漫画として成立している作品。

1冊に必要な情報だけをすべて詰め込んでいることで、無駄のない完成度の高い作品となっている。

取り扱っているテーマは非常に難しいが、丁寧に取り扱っているうえ、最後までスムーズだったのは評価に値する。

 

作画(4点)

普通に下手。

あたたかみのある作画なので、作品の雰囲気とはマッチしているものの、それでも普通に下手です。

 

独創性(17点)

解離性同一性症というテーマで展開している作品は珍しく、またそれをここまで昇華できている作品もまた珍しい。

 

キャラクター(20点)

同じ登場人物であるものの、違う登場人物として扱い、またそれが違いすぎても作品の進行の妨げになるという難しい構成であったものの、それをしっかり描き分けられるほどに人物づくりが丁寧だった。

主人公であるフミ君の塩梅も素晴らしかった。

 

影響力(8点)

正直、知る人ぞ知る作品であると思うが、その一方で解離性同一性症というテーマに絞ると目に触れることになる作品であると思われる。

大衆への影響力はそこまでないものの、一部の人には大きな影響を与えることのできる作品であるといえる。

 

総評

今回紹介した「恋心は解離する」の総得点は69点でした。

作画と影響力という部分でこのような評価になったものの、それ以外の項目では非常に高い数値となっており、総得点以上の価値のある作品でした。

思わず涙が出そうな、深くて甘いラブストーリーを読みたい方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

他にもたくさんの作品のレビューをしていきますので、楽しみにしていてください。

 

それではまた次の作品で

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