【漫画】終戦後のスカーレット の評価と感想

30's

みなさんこんにちはKENTです。

みなさんは小学生のころ、修学旅行でどこへ行きましたか?

小学6年生のころに転校を経験した私は、転校前と転向後の学校で合わせて2回、修学旅行に行きました。(そのかわり運動会1回もなかったけど、、、。)

1度目は広島の原爆について学び、2度目は長崎での原爆について学びました。

場所は違えど、どちらも凄惨な歴史がそこにはあり、3度目があったかもしれないと思うと想像するだけでもつらいです。

 

今回紹介する作品は、そんな幻の3つ目の原爆「スカーレット」についてのお話です。

あなたの助けとなれるレビューがここにはあります。

それでは早速ご紹介していきます。

 

タイトル:終戦後のスカーレット

作者:八田羊

巻数:全3巻

連載誌:ヤンマガWeb

 

あらすじ

太平洋戦争終結から1年。

特攻兵の生き残り・門出は戦友たちの墓と称し、巨大なビルを東京に建てるべく、金を稼ぐ毎日を送っていた。

そんな中「スカーレットを見つければ大金が手に入る」という話を聞いた門出。

スカーレットと呼ばれるそれは、終戦間際に米軍が東京に落とそうとした原子爆弾だった。

 

ストーリー(3点)

絶対にもっと面白くできた。

設定が良かっただけに、展開がご都合主義でつまらない。

サスペンスにとって非常に重要な、潜入やバトルが脳筋すぎてくだらなかった。

 

作画(12点)

基本的には丁寧できれいな作画をしているので、大衆受けしやすい作画であり、王道の作画だった。

デザインもありきたりではあるものの、個性的に描き分けられており良かった。

 

独創性(8点)

着想は良かったものの、「ゴールデンカムイ」や「満州アヘンスクワッド」のような展開を超えることができず、出オチ感は否めなかった。

主人公がステゴロで戦うのはいいと思ったが、ピストルに対して果敢に挑んでいくのはいささか理解が出来なかった。

 

キャラクター(5点)

すぐに作品が終わってしまったこともあってバックボーンのわからない登場人物も多いものの、全体的にひとりひとりの設定が弱く、意思決定に共感できなかった。

また、主人公の戦い方が理解不能で、どうしてそこまで身体が丈夫なのかも理解できなかった。

 

影響力(2点)

Web漫画というだけあって誰も知らない。

それこそ、「満州アヘンスクワッド」との抱き合わせのような形で販売されていたものの、全3巻にとどまり、広く認知してもらうことはできなかった。

 

総評

今回紹介した「終戦後のスカーレット」の総得点は30点でした。

私自身、作品には読者と共有できる目標が大切だと思っていて、その中で今回は東京に戦友の墓標替わりとなるビル群を建てるというのが目標であったと思います。

スカーレットの捜索はあくまでもそのための資金稼ぎであり、そこが作品との乖離となってしまったと考えられます。

作品タイトルと目標が合致していなかったことも含めて、少し作者と読者に温度差ができてしまったかなと思います。

 

他にもたくさんの作品をレビューしていきますのでお楽しみに。

それではまた次の作品でお会いしましょう。

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