【漫画】結界師 の評価と感想

70‘s

こんにちはKENTです。

 

子供の頃、「かめはめ波」や「螺旋丸」など漫画に登場する技を真似して遊んだのではないでしょうか。

かく言う私も、小学生の頃、休み時間や放課後に友達と真似して遊んでいました。

今回紹介する作品も、そんなみんなが真似したくなるような技やフレーズが多く登場する名作です。

 

何か、懐かしい作品を読みたいなあと思っている。

そんな人の助けになれるレビューがここにはあります。

是非、みなさんが漫画を手に取るきっかけのひとつになればと思っています。

 

それではさっそくご紹介していきます。

 

タイトル:結界師

作者:田辺イエロウ

巻数:全35巻

連載誌:週刊少年サンデー

 

あらすじ

妖退治の専門家、結界師の家系に生まれた主人公の墨村良守。隣に住む雪村時音も同じ結界師の家系だが、両家は犬猿の仲。両家が守っているのは妖を呼び寄せ、その力を高めてしまう烏森の地であり、その地に立っている私立烏森学園に集まる妖を退治している。良守はかつての自らの失策により、時音が妖の攻撃から自分をかばい大怪我をしてしまったことを後悔し、2度と時音や自分の周りの人々が傷つかないように強くなることを心に誓った。

 

サンデーが誇る、歴代でもトップクラスの名作であり、サンデーを有名にした作品のひとつであることに間違いない、2006年には小学館漫画賞少年向け部門を受賞した、言わずと知れた名作です。そんな結界師を各項目に分けて評価していきます。

 

ストーリー(15点)

妖をテーマにおいた、サンデーでは特にありきたりな物語であるように見えて、実は甘酸っぱい恋愛要素もある作品で、やはり作者が女性であることが感じられる王道バトル漫画。

あらすじにもある通り、主人公である良守の戦うことに対する動機付けが明確で、感情移入しやすい作りとなっいる。

物語のラストは賛否があるものの、全体としてうまくまとまっており、涙なくして読むことのできない場面もある。良守と母親とのシーンは、少し苦しく悲しかった。

 

作画(14点)

全体的に非常に丁寧で見やすかったが、パターンが少ないのか、同じに見えてしまうような似ている絵が少し多い気がした。

それでも、少し冷たさのあるキャラクターたちと、温かみのある情景の対比が非常にうまく、デザイン的にも結界を四角い箱のようなもので描くなど突飛で面白いものも多かった。

 

独創性(12点)

読み進めていく中で、何か斬新であるとか、画期的だと思うことはあまりなかったが、逆に既視感のあるようなところもなかった。

強いて言うならば、当初は妖退治に出かけるのではなく、やって来る妖を退治してその土地を守るという新しいスタイルで物語が始まったが、そうそうに方向転換したため、一般的な物語へと進んでいった。

 

キャラクター(15点)

主人公である良守の、誰かを守るために強くなるという男らしさと、実は甘いものが好きというギャップや、ヒロインが主人公より年上であり、精神的に大人びていることなど、土台がしっかりしていたのでブレずに走りきることが出来ていた。

登場人物が、全員優しい人間なので辛い思いをしていることが多く、それが全体として暗い印象になり、少し地味な作品になってしまっている。

 

影響力(17点)

厨二心をくすぐる技や言葉の数々が当時の幼かった子供たちにとってはトレンドであり、ゴールデンで放送されていたことの偉大さを感じた。

一方で、放送枠が変更になるとそれに伴って人気も下降していったように感じた。

それでも、「コナン」、「メジャー」に続く人気作品としてサンデーを世に広めた功績は非常に大きい。

 

総評

今回紹介した「結界師」の総得点は73点でした。

どこかが突出して凄いというよりは、5角形の大きいタイプの作品でした。だからこそ幅広い層に愛され、名作といわれるものの仲間入りが出来たようにも思えます。

途中で見るのをやめてしまって、実は最後まで見ることが出来ていないという人も多いかと思うので、是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

それでは、また次の作品で。

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