【漫画】荒川アンダーザブリッジ の評価と感想

50‘s

みなさん、こんにちはKENTです。

 

年始早々、風邪を引いて寝込んでしまいました。

すごくナーバスな気持ちになりますが、そんな時こそ笑って過ごしたいものです。

 

今回紹介する作品は、読む人を笑顔にさせてくれるそんな作品です。

現代社会を生きる、疲弊した心身を癒してくれる作品のレビューがここにはあります。

 

ではさっそくご紹介していきます。

 

タイトル:荒川アンダーザブリッジ

作者:中村光

巻数:全15巻

連載誌:ヤングガンガン

 

あらすじ

主人公である市ノ宮行は世界のトップ企業の御曹司。幼い頃から他人に借りを作るべからずと教えられ、その通りに生きてきた。しかし、ひょんな事から溺れかけた際、荒川河川敷に住む自称金星人のニノに命を救われる。

命の恩人というあまりに重すぎる借り。その恩返しとしてニノが行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」ということだった。

こうして行はニノの恋人になり、自身も橋の下で暮らすこととなったが、荒川の橋の下には常識から外れた人がたくさん住んでいた。

 

テレビアニメやドラマだけでなく、映画化もされたヤングガンガンを代表する作品であり、累計発行部数640万部を突破した名作を、各項目に分けて評価していきます。

 

ストーリー(7点)

ギャグ漫画にストーリーを期待してはいけないが、それでも作品の全体的な流れとして、序盤は凡人枠として主人公が橋の下の変人たちに対してツッコミを入れる役割を担っていたが、中盤以降は主人公も変人であることが判明し、カオスな状態になってしまっていた。

物語のゴールは、上記したあらすじにもある様にニノに恋をさせることであったが、物語がそこに向かって進んでいるという感覚がなく、読んでいてだれてしまう内容となっていた。

 

作画(14点)

ジャンプではおなじみのうすた京介先生を彷彿とさせる優しいタッチと高い画力で、上手く描けるからこそ下手に見せる技術もあるという感じだった。

ギャグの顔はもちろんのこと、日常にある淡いタッチの絵は非常に良かった。

 

独創性(8点)

橋の下に変人が集まるというわかりやすいかつ新しい設定のもと始まり、変人たちの紹介をしている間は非常に良かったが、その後はいたって普通のギャグ漫画だった。

また、後半は橋の下以外にもたくさんの変人がいるということが判明し、橋の下が変なのではなく、作品の世界全体が変だということにシフトしていき物語の本筋を見失っていった。

橋の下に変な人が集まるという設定は、風刺にもなっていて非常に良いと思っていたが中盤から後半にかけてはその設定が偶然の産物の様に感じられ非常に残念だった。

 

キャラクター(14点)

間違いなく個性豊かなキャラクターが揃っており、魅力的な部分が多い。デザイン的にも優れており何年経ってもほとんどのキャラを忘れていないギャグ漫画はなかなかなく、この作品も間違いなくその一つであると言える。

 

影響力(14点)

ヤングガンガンの看板作品のひとつであったことは間違いなく、ドラマもかなり話題になった作品。

設定もわかりやすく、ギャグということで大衆にも受け入れられやすいものではあったが、ギャグ自体に好みのでる内容であったため少し点数は伸び悩んだ。

 

総評

今回紹介した「荒川アンダーザブリッジ」の総得点は57点でした。

わかりやすいタイトルと内容、そして突飛なキャラクターデザインで、大衆に認知される作品となったが、その一方で作品自体の完成度はそこまで高くなく、実際に見てみるとそこまでではなかったというのが全体的な印象ではないかと思う。

読まれる際は、作者である中村光先生の「中村工房」を先に読んでから手に取っていただければスムーズに世界観には入っていけるかと思われます。

気になる方は、是非「中村工房」「荒川アンダーザブリッジ」を合わせてご覧ください。

 

それでは、次の作品もお楽しみに。

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