みなさんこんにちはKENTです。
現在、サッカーのアジアカップが開催されておりますが、選手個人の想いは勿論のこと日本を代表して、日本のために戦う姿はとてもかっこいいです。
今回紹介する作品も、家族の為、そして日本のために戦うひとりの漢の物語です。
みなさんの助けになれるレビューがここにはあります。
それでは早速ご紹介していきます。
タイトル:いぬやしき
作者:奥浩哉
巻数:全10巻
連載誌:イブニング
あらすじ
主人公は老人の様な外見の冴えないサラリーマン。会社や家族からも疎外された生活を送るなか、追い打ちをかけるかの様に歪んだと診断される。
余命は3ヶ月。
ガンのことを家族に打ち明けるタイミングが見つからず、また打ち明けても家族が悲しんでくれるのか思い悩みながら犬の散歩をしている時、高校生の獅子神と共に非常に小さな宇宙人の事故に巻き込まれてしまう。
事故を隠蔽したい宇宙人によって、主人公たちは機会の体とってしまう。
ストーリー(11点)
主人公の家族愛や、アイデンティティをテーマとして展開された作品で、1人の普通のおじさんが、普通ではなくなって活躍するというのはわかりやすくて面白かった。
やはり同作者の作品であるGANTZの様なSF要素を持ち合わせており、終盤にかけてはおきまりの超展開となっていった。
作画(19点)
非常に綺麗で、CGを組み合わせた1枚絵は圧巻の仕上がりとなっている。
女性キャラは皆魅力的で、風景も細かく丁寧に描かれており、なのにも関わらず絵に個性もあって素晴らしい作品となっている。
やはり上手いの一言。
独創性(12点)
ありそうでなかった、SFな様でそうではない作品。
ただ、実際は設定が普通なSFという皮を被っただけの作品で、内容はいたって平凡なよくある作品である。
どんな物語の展開でもSF風に昇華できるのはこの作者の魅力であると言えるが、この作品に関してはそれを評価するしかなかったとも言える。
キャラクター(12点)
別にこの人が主人公である必要はなかったし、なぜこの主人公が日本のために頑張ることができるのか、それを理解することはできなかった。
そのほかの登場人物にも納得のいかないところが多かった。
影響力(13点)
GANTZの後続作品として期待され、アニメ化や実写映画化までされたものの、そこまで盛り上がることもなく大衆に認知される作品とまではいかなかった。
同じSF系ということもあって、同じ作者の作品で直接的に比較されることも多く、物足りないと思われることも多かった。
総評
今回紹介した「いぬやしき」の総得点は66点でした。
SF作品の最大の魅力はリアルさにあると思っているので、実際に起きてしまうかもしれないという恐怖が非常に高い画力の上乗せによって引き出されている奥浩哉先生の神髄を見ることが出来ました。
またGANTZは設定に対して突飛なアイデアが盛り込まれていたが、今回は登場人物に対してのアイデアであったため、展開としては普通に感じこのような評価となりました。
今回紹介した「いぬやしき」やGANTZの他にも奥浩哉先生の作品をレビューしていこうと思っておりますので、ご期待ください。
それではまた次の作品でお会いしましょう。
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