【漫画】アポカリプスの砦 の評価と感想

50‘s

こんにちは、KENTです。

 

世界で一番有名なゾンビ作品と言えば、「ウォーキングデッド」でしょうか。

最近では、「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」がアニメ化され、何かと話題となりました。

そんな数多あるゾンビ作品の中から、どれを選んでいいかわからない。

そんな人の助けになれるレビューがここにはあります。

 

それではさっそく紹介していきます。

 

タイトル:アポカリプスの砦

原作:蔵石ユウ

作画:イナベカズ

巻数:全10巻

連載誌:月刊少年ライバル→新雑誌研究所→マンガボックス

 

あらすじ

冤罪で無期懲役となった主人公(前田)が絶望の中収監されたのが、関東中の不良が集められた青少年矯正施設である松嵐学園。

暴力と理不尽が渦巻く学園の外では、警察官が噛まれて死亡するという事件が発生。

噛まれた警察官がゾンビになってしまったことで、人々は次々に噛まれゾンビになっていってしまう。

ゾンビ化が拡大していくなかで、とうとう学園にもゾンビが到達し、前田と同室の吉岡、岩倉、山野井たちはゾンビやその黒幕との戦いに挑んでいく。

 

「食糧人類」で一躍有名となった、イナベカズの初連載作品であり、全10巻と非常に手に取りやすいゾンビ漫画を各項目に分けて評価していきます。

 

ストーリー (11点)

ごくごく普通のゾンビ作品という感じ。

ゾンビがメインテーマのはずなのに、更生施設でのストーリーが無駄に分厚く、波に乗るまでに時間がかかったが、少年たちが達観しているという情報は物語のアクセントとして大きな意味をなしていた。

どうしてもゾンビ作品は物語のたたみ方が難しくなってしまうが、悪くないと思える終わり方だったのは評価できるポイントと言える。

 

作画(11点)

画力が高いかというと決してそうではないが、「進撃の巨人」の様に高すぎない画力が逆に読者に怖さを与えている様に感じた。

また、ゾンビ作品である以上グロテスクな描写が多くなってしまうが、グロいと感じることができるので基本的には画力で読みにくいということはない。

 

独創性(10点)

ありきたりなゾンビ作品。

ゾンビ作品における名作と言われるものは、人間に近いが人間ではないゾンビという存在を用いることで、人間という存在の本質を描くヒューマンドラマにシフトしていくが、この作品はシンプルにゾンビ対ヒトという構成で物語が進んでいく。

したがって、敵がゾンビである必要もなく普通の漫画という印象。

 

キャラクター(12点)

主人公である前田と、仲間の吉岡、岩倉、山野井の4人とその他数人はかなりキャラ立ちしていて良かったが、その反面このキャラ達でなければならない理由も特になく、感情移入はしにくかった。

特別なゾンビの存在も少なかったので、ゾンビ対ヒトなのにゾンビ側に感情移入できる要素も特になかった。

 

影響力(8点)

何かに影響を与えたというよりは、他のゾンビ作品に影響を受けてできたように感じる作品。

アジアのいくつかの国では単行本が発売され、単独のゲームはないもののコラボとしてセガのゲームに登場したことがあるなど、一定の評価を受けている。

 

総評

今回紹介した「アポカリプスの砦」の総得点は52点でした。

アポカリプスの砦という作品名の割には、砦である更生施設からすぐに出たがるうえ、読者の視線が定まりにくい構成になっているのが非常に勿体無い気がした。

それでも、数あるゾンビ作品の中ではかなり上位に食い込んでくるものだと思われます。

 

作品を選ぶ際は参考にしていただいて、

是非一度、ご覧になってはいかがでしょうか。

 

それでは、また次の作品で。

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