みなさんこんにちはKENTです。
「人以外の何かを見つけた時、人は人でなくなる」的な言葉をテラフォーマーズで見かけたような気がしますが(うろ覚えなので間違っていたらごめんなさい)実際にその状況に陥ったら、そうなるんだろうなとなんとなく想像できてしまうことこそが、人間の奥底に眠る恐怖への本質だと思っています。
そんな恐怖を呼び起こす、作品のレビューがここにはあります。
それでは早速ご紹介していきます。
タイトル:食糧人類-Starving Anonymous-
原作:蔵石ユウ
作画:イナベカズ
巻数:全7巻
あらすじ
地球温暖化が深刻化した現代日本。3月にもかかわらず真夏のような装いを見せていた。
画家志望の男子高校生の伊江と友人のカズは帰宅中に誘拐される。目を覚ました伊江が目の当たりにしたのは丸々と肥え太った人間とそれを解体する職員だった。伊江は人間の飼育場で出会った山引、ナツネとともに異様な施設からの脱出を試みる。
ストーリー(10点)
まあ平凡。
別に敵がゾンビだろうと、異星人であろうとなんでもいいのかなという印象。
短編としてのフォーマットの中で展開されていくものという感じで、ある程度楽しめる一方で記憶に残るような作品でもない。
作画(11点)
やはり、画力が高いというわけではないが、作品のテイストとは非常にマッチしており恐怖を与えられる作画という意味ではとても良かった。
不気味な作画は非常に優れている一方で、同作画担当者の他作品と比較しても毎回同じようなデザインなのは少し残念。
独創性(12点)
人外が侵略してきて、それに対抗するといったストーリーは今ではよくある設定だが、完全な上位の存在として登用するのは珍しく、ましてや人類を食糧として扱っているというのは斬新だった。
ただ、それでも全体の構造は平凡で、タイトルも食糧人類といいながらそこまで内容とリンクしているわけでもなかった。
キャラクター(12点)
もう、正直アポカリプスの砦と何が違うのか全く分からない。
見た目と性格を付け替えただけのようなもので、特に感情移入もない。
1作品とだけ比較するわけにはいかないので、この点数にしておく。
影響力(10点)
売り出し方でこうも変わるのかと実感した。
続編も現在連載中で、大衆受けとまではいかないもののWeb漫画としてはなかなかの認知度を誇っている。
総評
今回紹介した「食糧人類-Starving Anonymous-」の総得点は55点でした。
まあ、この人たちの作品だなという感じでした。
本人たちの作品に似ているだけなので、決してパクリではないし、これはこれで面白い作品として読むことができました。
その一方で、同じ人たちの作品だし読んでみようと思って手に取ると、少し味気なさを感じてしまうかもしれません。
それでも、ひとつの作品として楽しみたい方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
他にもたくさんの作品を紹介していきますので、楽しみにしていてください。
それではまた次の作品で
コメント