こんにちは、KENTです。
クリスマスが近づくと、街にはいつにもまして男女が増えて来ますね。
漫画にもたくさんの男女が登場して、中でも主人公とヒロインは最終的に結ばれる傾向にあります。
そんな中でも、昨今は負けヒロインという作中でいう2番手ヒロインにフォーカスの当たっている作品も多く存在します。
今回紹介する作品は、私が今まで読んで来た作品の中でも最も報われるべきだった、報われて欲しかった負けヒロインが登場する作品です。
作品のメインはそこではありませんが、そういったところに重点をおいて読んでみても面白い作品ではないかと思います。
クリスマス家に一人で暇だから漫画でも読もうと思っているあなた、そんなあなたの助けになれるレビューがここにはあります。
是非、みなさんが漫画を手に取るきっかけのひとつになればと思います。
それでは、さっそくご紹介していきます。
タイトル:GANTZ
作者:奥浩哉
巻数:全37巻
連載誌:週刊ヤングジャンプ
あらすじ
高校1年生の主人公、玄野計は地下鉄のホームで小学生時代の親友である加藤を見かける。正義感の強い加藤は線路に落ちた酔っ払いを助けようとするが、1人では抱えられなかったため玄野に助けを求める。
線路上に降りた玄野と加藤は、ホームに戻りきれず電車に轢かれて死んでしまう。
次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。
そこには同じように死んだはずの人々が集められ、その部屋の中央には謎の黒い球体があり、GANTZと呼ばれるその球体は部屋に集まった人たちに、理由もわからないまま星人たちをやっつけるように指示をする。
そして、彼らは強制的に別の場所へと転送されてゆく。
ストーリー(17点)
衝撃的な1話から始まる、まだ誰もみたことのなかったストーリーで、そこから死に戻りするわけではなく、GANTZという謎の球体がある部屋に転送されるといったところからスタートし、壮大なSF作品へと変容していく。
単なる突飛なSF作品ではなく、人間の汚さ、愚かさを描いており、また登場人物の誰が退場してもおかしくない絶望感は圧巻そのもの。
ただ、最終的に作者の伝えたいメッセージがわからなかったのか、無かったのか、後味のあまりしない終わり方にはなったいた。
作画(19点)
一言で言うならば上手い。
CGと組み合わせた、圧倒的なスケールであり、かつグロやエロも細かく表現されており、登場人物のデザインも非常によかった。
あと、レイカ可愛い。
独創性(20点)
突き抜けている。
デスノートと同じ様な、誰も思いつかなかったGANTZという存在。そしてそれを中心として展開していく緻密さには魅了された。
決して、死に戻りや、転生ではなく、転送というところがこの物語のミソであると言える。
また、敵の存在も身近なものが敵になっている分、嫌な恐ろしさがあってよかった。
キャラクター(18点)
主人公の玄野だけでなく、大阪編ではメインとなる加藤や、登場する女性、そしてその時々の仲間たち、全てが魅力的でかつ個性的で各エピソードごとにメインが入れ替わるのはみていて飽きなかった。
また、各々のバックボーンが人間臭さを引き立たせており、読者全員が登場人物の誰か一人には最低でも感情移入できる様な設定になっていた。
影響力(19点)
やはり、映画化されたことが非常に大きく、特にキャストには二宮和也さんを起用するなど、広く認知されるきっかけとなった。
過激な内容にも関わらず、誰もが知っている作品で、特に女優の夏菜さんの登場シーンは映画を見たことない人でも鮮明に覚えている何かがあった。
世代を問わず知られている作品としては、トップクラスで過激かつ見る人を選ぶ作品であると思うが、それこそが評価できる最大のポイントであると思われる。
総評
今回紹介した「GANTZ」の総得点は93点でした。
歴代全作品の中でもトップクラスの作品で、似た様な作品は存在しないが、SFというカテゴリでは間違いなく最も優れた作品であると断言できる。
確かに最終回には賛否があるものの、それを補ってあまりある設定とその後の展開で、批判する人にはどう終わったら正しかったのかを聞いて見たいほど。
そして、負けヒロインであるレイカの報われなさに苦しくなりながらも、その辛さがGANTZらしくて少し嫌いですごく好きだった。
グロくてすぐに読むのをやめてしまった人や、映画だけ見て作品を最後まで見たことない人、シンプルに知らなかった人、どんな人にでも一旦最後まで読んで欲しい作品。
絶対後悔はしないです。
是非一度手にとって見てください。
それでは、また次の作品で。
コメント
レイカマジ最高!