みなさんこんにちは、KENTです。
みなさんは中学生の時、どんな部活をしていましたか?
私は、仲のいい友達がテニス部に入ると聞いて、自分もテニス部に入りたいと思ったのですが、親に相談すると「自分がやりたいことをやりなさい」と言われ、帰宅部になりました。
今思えば、友達から誘われたのがきっかけだったとしても、自分もやりたいと思ったのであればテニス部に入ってみてもよかったのかなと思ってみたりもしますが、中学の時帰宅部だったことを特に後悔はしていません。
ただ、テニス部に入っていたらこうなっていたかも(なりません笑)と思わせてくれる作品のレビューがここにはあります。
ではさっそくご紹介していきます。
タイトル:テニスの王子様
作者:許斐剛
巻数:全42巻
連載誌:週刊少年ジャンプ
あらすじ
アメリカ各州のJr大会で4連続優勝の経歴を持つ天才テニス少年、越前リョーマ。
アメリカから帰国したリョーマは、テニスの名門「青春学園中等部」に入学する。全国制覇を目指す青学テニス部に入部し、1年生にしてレギュラーとなったリョーマが、様々な対戦校やライバル、時に仲間との試合を経て成長していく物語。
ストーリー(8点)
まあよくあるスポーツ漫画という展開で、まずは部内で地位を確立して、地区大会、県大会と勝ち上がっていき、最後は全国大会といった流れ。
テニスという時間の長いスポーツだが、試合展開は非常にスピーディーで飽きない作りだったが、試合間の茶番がとてつもなく退屈だった。
また、中学生というのが前提にあるとやはり少し話が入ってきにくく、高校生の物語として展開していくべきであったと思う。
作画(12点)
序盤は少女漫画の様な顔立ちなのにもかかわらず、女の子の表情があまり上手ではないという不思議な絵で、ところどころ崩壊気味の作画もあったものの、話が進むにつ入れて画力が向上し、動きのあるシーンや表情が増えた。
もともと少女漫画のようなキラキラ感があったのが、画力の向上に伴って王子様へと昇華され、現在の女性人気へと繋がったと思われる。
独創性(20点)
テニス漫画界の金字塔であり巨人だと思われるが、はっきり言ってテニスギャグ漫画であり、後半は技の大喜利と化していた。
スポーツ漫画は基本的に最後までリアル路線か、実際にできそうだけどできない技を使い始めるかの2種類で展開されていくが、この作品は全くできそうにない技を連発していくという新たな路線を確立した。
純粋なテニス漫画が読みたい人にとっては期待に応えられないかもしれないが、天下の少年ジャンプでテニス漫画を連載するということがどういうことか理解できた作品であり。テニス漫画としてだけでなく、スポーツ漫画として唯一無二の作品。
キャラクター(18点)
中学生のときこんな子いなかった。
それがすべてかもしれないが、中学生ということを度外視するのであれば、本当に魅力的なキャラクターばかりで、バレンタイン企画などをみてもどのキャラも読者から愛されていたことが分かる。
主人公以上に周りのキャラが人気の作品も珍しく、青学の選手だけでなく、他校の選手もみんな魅力的だった。
テニスの王子様というタイトルなだけあって、キャラクターの多くは端正なルックスをしているものの、河村や樺地など脳筋キャラがいたのも少年漫画として非常に良かった。
影響力(19点)
冒頭でも書いたようにテニス漫画の金字塔であり、連載当初の日本のテニス競技人口が780万人だったのが、アニメ放送時には920万人にまで増加し、テニスの競技人口を140万人も増加させたと言われている。
シングルス世界ランキング最高4位の錦織圭選手も小学生の頃から愛読していたと言われており、日本のテニス界の歴史とは切っても切れない作品であると言える。
その他にも、映画、ゲーム、中国ではドラマにもなるなど、日本だけでなく世界に与えた影響も計り知れない。
総評
今回紹介した「テニスの王子様」の総得点は77点でした。
世間に大きな影響を与えたスポーツ漫画界の巨人でしたが、どこまでいってもやはり作品の面白さ、奥深さというものとは別の世界を生きていくもので、当サイトではこのような評価となりました。
現在続編の「新テニスの王子様」が連載中ですが、そちらも完結したらレビューを書いていこうかと思っております。
それではまた次の作品でお会いしましょう。
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